暖かな風は卒業の香り

 

 

祖父母の家にある大きな梅の木の花がまた一輪咲いた。春に挨拶するようにまた少し、少しと花開いていく。

 

足音、聞こえてきましたね

 

これまでなら「花粉がしんどくなるなぁ」と思っていたのに「もう卒業か、」と感じる今日この頃。


浸れるほどの思い出も、クラスメイトと遊んだ記憶もほとんどないけど、少しだけ寂しくなるものですね

 

シワがついた制服も着るのはあと数回。片手も必要ないぐらいの回数になりました。

 

大学合格できれば、私は生まれ育った街を離れることになります。


一直線に伸びる道路から見えたあの雲も、姉と花びらを掴む競争をした川沿いの桜も見慣れた青空も、4月が来る頃には"記憶"になるのかもしれないですね

 

 

青空はどこも一緒だけど、少し違う

 

私はこの街の青空が大好きです

 

家から出たくて、大学を決めたけど街の景色からは離れたくない。

 

困ったものです

 

 

季節は記憶ですね

 



皆さんの記憶は何でしょうか

 

特別な思い出なんかなくても、ふと見たあの日の景色は自分の背中をそっと押してくれますよ

 

 

春、こんにちは

 

今年も来てくれてありがとう

 

 

あっという間に去ってしまうのだろうけど、いっぱい二人だけの記憶作りましょうね